高齢猫ちゃんに多い慢性腎不全。
だけど、そもそも慢性腎不全って何なのでしょう?
猫の慢性腎不全とは
お猫様の腎臓の機能も人間と同じく、
- 血液から尿をつくり体の中で不要になった老廃物や毒素を尿の中に排泄する
- 血圧を調節する
- ナトリウムやカリウムなどの血液中のイオンバランスをたもつ
- ホルモンを分泌し血液(赤血球)をつくる
といったことをする重要な器官です。
腎臓の機能が低下すると、血液中に老廃物が溜まり、身体の色々な臓器の働きに支障をきたしていまいます。
色々な原因により腎臓が障害され、急速に腎機能が低下する状況を急性腎障害といいますが、お猫様では5~6歳頃に尿管結石や腎炎などによる急性腎障害に罹った後、腎機能が完全に回復しないまま慢性腎不全、尿毒症となり15歳前後でなくなるケースが多いのだそう。
しかも、腎不全は症状がなかなか現れず、気が付いた時には進行してしまっている可能性が高いのです。
腎臓は「ネフロン」と呼ばれる機能ユニットが数千個集まって構成された臓器で、ネフロンが壊れていくことで、腎機能が上手く働かなくなり腎不全となります。
このネフロンは一度壊れてしまうと二度と元には戻ることはありませんが、ネフロンの数には十分な余裕があるため、全ネフロンの75%を失うまでは、正常な腎機能を果たせるといわれています。そのため、初期症状に気づきにくいのも腎不全の特徴の1つとなっています。
ネフロンが通常より早い速度で崩壊してゆく病気が「慢性腎不全」であり、数時間~数日で崩壊していく病気が「急性腎不全」になります。
したがって、「慢性腎不全」のお猫様も全ネフロンの75%が失われていく数年間はほとんど無症状で、血液検査上も何ら異常が現れることはありません。
やっかいですね…。
しかし、それ以上のネフロンが失われると、腎臓の機能に不足が生じ、排泄しなけれぱならない老廃物が体内に残り始めます。この状況に至ってはじめて血液検査で、「BUN」や「クレアチニン」と呼ばれる尿素を含む化合物の数値が上がり始め、そして、嘔吐や体重減少など私たちにもわかる症状が出てくるのです。
なのですが、今のところそもそもどうしてお猫様の腎機能が弱いのかははっきりとはわかっていないようなのです。
そういえば、亡くなってしまったチョッキ―も7歳ごろに尿路結石を起こしました。
思えばあの時の尿路結石で腎臓にダメージを与えてしまって慢性腎不全に移行してしまったのかもしれません…。
おしっこ出なくて大変だったんだよ。
猫の慢性腎不全の症状
では慢性腎不全の症状とはどのようなものなのでしょうか?
- 一度に水をたくさん飲む
- 元気がない
- おしっこの量や回数が増えた
- よく嘔吐するようになった
- おしっこのニオイがしなくなってきた
- 毛並が悪くなってきた
- おしっこの色が薄くなってきた
- 舌やまぶたの色が白っぽい
- 食欲がなくなった
- 体重が落ちてきた
といったものが一般的ですが最近お水の減るのが早いな、とかトイレを変える回数が増えたなど多飲多尿が猫飼いさんが気が付くきっかけになるのではないでしょうか。
我が家はやっぱりトイレ交換の時猫砂の下に敷いているペットマットの重さが尋常ではないことから気が付きました。
そういえば量は多いけどにおいが少ないし。
2匹いるのでどっちかと思いましたがチョッキ―のほうがよくお水を飲んでいるのでチョッキ―だろうとは思いましたが2匹とも獣医さんで検査した結果チョッキ―はステージ2,ビッキーはまだ大丈夫だけど、しいて言えばステージ1の始め、と言われたんでした。
そしてそこから腎不全とのお付き合いが始まったのです。
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